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TWO SPOONS AND A BOX OF CHEERIOS 【2CD】今秋以降のライヴの予定が決まり始め、その動向が最も注目されるロック・ジャイアンツ、Oasisとその専門レーベルBayswater。寡作ながら必携作を連発する同レーベルから、 2008年5月に流出し、世界中のOasisファンを驚かせた驚愕の音源が緊急リリース!!! 何よりもまず特筆すべきなのは、2003年からその存在が知られていながらほとんどのファンが実際に曲を聴いたこともなかった「Stop The Clocks」が聴けるということ!! これ以外にも未発表曲は2曲収録されており、ノエル作の「I Wanna Live In A Dream (In My Record Machine)」とリアム作の「They Got Nothing On Me, They Got Nothing On You」がそれ。未発表曲に関してはあれこれ書くより聴いてもらうのが一番ですが、大きな衝撃をもって迎えられた「Stop The Clocks」だけは能書きをたれると、2006年リリースのベスト・セレクション・アルバムにその名が冠され、ブックレットには歌詞の一部が掲載され、更にインタビューの数々でコンポーザーのノエルが「最高傑作だ(何曲目ですか、兄貴?)」と豪語して憚らなかったことで、一時、偽物の「Stop The Clocks」の音源(笑)が出回るまでにヒート・アップしていましたが、遂に正真正銘の本物が登場です。コードの運び方は明らかに1999年以降のノエルの作風。最後にコーダがくっついていますが、突き詰めたアレンジ、突き詰めたミックスというような感じはせず、ノエル自身が”色々試したがうまくいかなかった”と発言しているように、この状態まで進んでも最終形が頭の中に鳴らなかったと思われます。ギターのコード弾きがメインという意味では「Let There Be Love」の最初期ヴァージョンと同じ条件ですが、土台をショート・ディレイをかけたピアノに代えることでジョン・レノンの「孤独」を彷彿とさせるサウンドを生み出し、徐々に盛り上がる作風に合わせてメロトロンによるストリングスの音飾を施したことで、スケールの大きな曲に仕上げることが出来た「Let There Be Love」と比較すると、「Stop The Clocks」は似たようなアレンジではしまりのないバラードになってしまいそうですし、ドラムをどう使うかという点では「Let There Be Love」よりも難しい曲であると思われます。今後正式にリリースされるとしたら、どのようなアレンジが施されるのか非常に楽しみな曲です。この曲を含む9曲目までの流出音源は、発表されている曲も、明らかにプロトタイプという感じで、リリース・ヴァージョンを聴きこんだ耳には全てが新鮮に聞こえることでしょう。ノエル・ヴォーカルのヴァージョンしか存在しないと思われていた「Lord Don’t Slow Me Down」のリアム・ヴォーカルのヴァージョンもハイライトのひとつです。この音源は流出当初、『DON’T BELIEVE THE TRUTH』のレコーディング開始時の「デス・イン・ヴェガスがプロデュースしていた時期の音源」であると言われていましたが、その後、2005年1月5日に作成された仮ミックスという説が一般的になっています。『DON’T BELIEVE THE TRUTH』はプロデューサーのデイヴ・サーディが実現したと思われる、意図的に狭めたレンジの中に沢山の音を合理的に整理した、一聴するとシンプルな音作りが非常に特徴的なアルバムでしたが、この流出音源は、レンジは狭められていないものの曲によってはデイヴ・サーディっぽいミックスのように思われ、その説の信憑性を高めています。また、メンバーはデス・イン・ヴェガスがプロデュースしていた時期の音源は一度スクラップにしたと発言していますが、そもそも色々なスタジオでPro Toolsを使ってレコーディングが進められ、ミックスの前段階でアナログ・テープに落とすという手法が取られていたことを考えると、本当に全てを捨てたのかどうかは疑問の残るところもありますし、もし全て捨てていたとしても、仕切りなおした後にデス・イン・ヴェガスがプロデュースしていた時期の音源をデイヴ・サーディに聴かせていないということはないでしょうし、その音源を軽くミックスさせたということも充分に考えられるので、正確なことはわかりません。 10、11トラックは、オフィシャル・リリースされているレコーディングの断片。ここ日本ではリリースされなかったDVDシングルのサウンドトラックが中心で、10トラックはメンバーのコメントを極力省いたもの、11トラックは、全てをそのまま収録しています。ここには、9曲目までで聴けるもの以外の未発表曲の断片や、なんと「Stop The Clocks」まで収録されていました(イントロだけですが)。あれだけファンの間で話題になっていた「Stop The Clocks」はイントロだけとはいえ、既にオフィシャル・リリースされていたのです(笑)。かつて”インターネットは音楽からマジックを奪ってしまう”と発言したノエル。ファンの妄想をかきたてるために確信犯でやっているとしか思えません。彼の「してやったり」の顔が浮かんでしまいますね。 12曲目以降は、2006〜2007年に行なわれたセミ・アコースティック・ツアーと同じノエル、ゲム&テリー・カークブライドの3人編成で、2003年にリバプールでひょっこり行なわれたライヴの極上オーディエンス録音。言われなければサウンドボード音源だと勘違いしてしまうほどの音質。何故このライヴが収録されているかというと「Stop The Clocks」の初演なのです。当時、当日の写真が出回り”「Stop The Clocks」という新曲を演った”という情報が流れたものの、音源はつい最近まで本当に極一部のトレーダーしか聴くことの出来なかったものです。ちなみにこの時点ではコーダはついていません。Bayswaterはここから「Stop The Clocks」だけを抜き出して収録するような無粋な真似は致しません!! |
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2012年05月26日